2024年から新NISAが開始し、多くの方が投資に取り組み始めました。
友達や会社の同僚から新NISAの話を聞くことも増えたのではないでしょうか?
興味はあっても「投資」「株」の話は難しく、なかなか始められない方もいると思います。
そこで今回は初心者の方向けに、話題の【新NISA】を上手に活用するために知っておくべき重要なこと
・【新NISA】積み立て投資枠と成長投資枠の違い
・初心者はどちらを優先するべきか
この2点について解説していきます。
新NISAに興味がある方や、これから投資を始めようと思ってる方におすすめの記事です。
※本ページはプロモーションが含まれています。
つみたて投資枠とは

少額からコツコツと積み立てることができる初心者にもおすすめな投資方法です。長期的な資産形成に向いている投資信託が買付の対象となっており、リスクを抑えた運用ができる点がポイントです。毎月自動で引き落としされるため、最初に設定するだけであとは基本的にほったらかしです。
株の詰め合わせパックのこと。1つの商品を買うだけでたくさんの会社に分散して投資をすることができます。比較的にリスクが低く運用できるため、手堅く資産を増やしていきたい方におすすめです。

①どの投資信託を買えばいいの?
投資信託にも種類がたくさんあり、中には手数料が高いぼったくり商品と言われるものもあります。大切な資産を減らさないためにも、最初の選択で間違えるわけにはいけません。ここでは手堅く人気な投資信託商品を2つご紹介します。
1、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
全世界の株式に分散投資できるもの。「オルカン」の愛称で投資家から人気を得ています。具体的に魅力的なところをあげると
①手数料が低い(1年間で0.05775%と業界最低水準)

②最強のリスク分散(世界40か国以上、約2900社に投資)
引用: eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の目論見書より引用 データは2023年3月末時点
③トータルリターンが高い
トータルリターンとは投資で得られるお金の総額のことです。
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
トータルリターン(累計) | +32.48% | +63.14% | +135.91% | --- | +176.86% |
トータルリターン(年率) | +32.48% | +17.72% | +18.73% | --- | +17.96% |

引用:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)【0331418A】:基準価格・投資信託情報 - Yahoo!ファイナンス
長期的に右肩上がりの成績を出しています。今後も世界経済の発展を予測するのであれば「オルカン」への投資がおすすめです。
2、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
アメリカのトップ500社に分散投資するもの。世界一の経済大国であるアメリカが今後も強いと予測するのであればこちらがおすすめです。
先ほど紹介した「オルカン」の魅力と比較してみましょう。
①手数料(1年間で0.0814%)

オルカンの手数料(0.05775%)の方が安いですね。それでもS&P500も十分安いと言える水準です。
②リスク分散

S&P500はアメリカの優良企業に投資するものなので、もちろん国はアメリカのみです。リスク分散的にはオルカンの方が優れているように感じますが、オルカンの約60%はアメリカ株が占めています。それほどアメリカの経済は強いです。
Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、マクドナルドなど
③トータルリターン
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 | |
トータルリターン(累計) | +40.78% | +77.99% | 183.74% | --- | +241.82% |
トータルリターン(年率) | +40.78% | +21.19% | +23.19% | --- | +21.11% |

引用:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)【03311187】:基準価格・投資信託情報 - Yahoo!ファイナンス
オルカンと比較するとS&P500の方が高いパフォーマンスを発揮しています。過去30年間アメリカ株は伸び続けましたが、今後どうなるかは誰にも分かりません。
では結局、オルカンが良いのか?S&P500が良いのか?これは長く論争が起きています。私的にはどちらでも良いと思います。今後もアメリカが強い時代が続くと予想するのであればS&P500、アメリカ以外の国も伸びてくると予想するならオルカンをおすすめします。
両方投資をしている方も多くいます。S&P500だけに投資するよりかは分散がききますが、保有割合はおよそ米国株が80%と、オルカンのみと比べて米国の比重は大きくなります。
②つみたて投資の上限額は?

上記図のように、つみたて投資枠の上限は年間120万円です。MAXで投資するのであれば毎月10万円のつみたて設定となります。
しかし毎月10万円も投資にまわせる方はなかなかいません。つみたて投資は出来るだけ長く運用することでリスクを減らすことにも繋がるので、生活に余裕のある範囲でつみたて額を設定しましょう。
参考に10年間運用した時の資産額を表にしてみました。利回りは4%と仮定します。
利回り4% | |
毎月1万円 | 147万円(+27万円) |
毎月3万円 | 442万円(+82万円) |
毎月5万円 | 736万円(+136万円) |
毎月7万円 | 1,031万円(+191万円) |
毎月10万円 | 1,472万円(+272万円) |
この表を見れば、毎月のつみたて金額を増やす方が将来のリターンは大きいように感じますが、暴落等により損失になるリスクも当然あります。そのリスクを軽減するためにも「長期」「積立」「分散」が必要であり、そのための「つみたて投資枠」です。

成長投資枠とは

成長投資枠では投資信託に加えて個別に株を買うことができます。先ほど紹介した「オルカン」や「S&P500」を購入することもできますし、個別に銘柄を選んで、毎月配当金を得ている人もいます。好きなタイミングで好きな商品を購入することができるため、比較的自由度の高い投資枠となっています。
①成長投資枠の使い方 ~つみたて編~

成長投資枠の中でもつみたて設定が可能です。つみたて投資枠の上限(月10万円/年120万円)よりもっと投資したい方は、この成長投資枠を活用することで最大月30万円/年360万円を運用することができます。1800万円までは非課税で運用できるため、年間360万円を投資にまわせる方は最短5年で非課税枠を埋めることができます。
②成長投資枠の使い方~個別株編~

難易度としては中級にあたります。今までは投資信託といわれる「株の詰め合わせパック」を買い、分散投資していましたが、成長投資枠では個別に株を買うことができます。日本株で言えば「ソフトバンク」や「三菱商事」「日産自動車」などが人気の銘柄であり、それぞれ一株ずつ買うこともできます。
成長投資枠では日本株と米国株を買うことができます。米国株の場合は、円→ドルに変えて買うため、為替手数料がかかります。米国株の方が配当利回りが高い銘柄が多いですが、為替リスクには注意です。
1、個別株戦略:高配当株
個別株を買うメリットの1つに配当金があります。購入した株数に応じて、企業側が利益の一部を「配当金」として還元してくれる制度です。1株からでも恩恵を受けられるため魅力的です。そのため多くの投資家は、配当利回りが良い優良企業を見つけて投資をしていきます。この自由度の高さが個別株の難しさとも言えます。
私の個別株失敗談やおすすめ勉強方法、銘柄の選び方などをまとめた記事もありますので、気になる方はぜひ。
2、個別株戦略:株主優待
個別株で日本株を買うメリットの1つとして「株主優待」があります。企業側が利益の一部をサービスや商品で還元してくれる制度です。
有名な株主優待の一覧を表にまとめてみました。(2025年1月現在)
企業名 | 必要株数 | 最低投資金額 | 株主優待 |
ソフトバンク | 100株 | 約2万円 | PayPayポイント:1000ポイント【1年以上保有】 |
イオンモール | 100株~ | 約19万6千円~ | イオンギフトカード:3,000円相当【100株】 |
キリンホールディングス | 100株~ | 約20万~ | 自社商品500円相当【100株を1年以上保有】 |
ウエルシアHD | 100株 | 約22万3千円~ | 株主優待券3,000円相当など【100株以上】 |
TBK | 100株~ | 約2万9千円~ | QUOカード500円相当【100株を1年以上保有】 |
株主優待を目当てに個別株を買う方も多くいます。しかし、業績の悪化により優待が廃止され株価が落ちてしまうこともあるため、集中投資には注意しましょう。
結論、つみたて投資枠と成長投資枠、どちらも「長期」「分散」「積立」が大事になってきます。
成長投資枠を活用の際は、まず高配当の優良企業を探しましょう。幅広い業種に投資するのがリスク分散になるためおすすめです。年間で貰える配当金が少しずつ増えていくようにコツコツと株数を増やしていきましょう。
初心者はどちらを優先するべきか

まずはつみたて投資枠を活用しましょう。
最初に投資信託の選択と、積み立て額を設定するだけでほったらかしの運用が可能です。つみたて投資は初心者がプロに勝てる唯一の方法ともいわれています。絶対に勝てる投資法は存在しないため、もちろんリスクはありますが、長期間運用することでリスク軽減にはなります。暴落がきても長期的な目線を持ち、すぐに売らないように気をつけましょう。
投資について勉強していくと、個別株に興味が出てきます。配当金や優待が欲しくなってきたときは、成長投資枠を使って個別株を買いましょう。投資信託とは違い、自分で選んで管理していくためリスクは高くなりますが、こちらも長期間のコツコツ分散投資を意識してリスクを減らしながら投資していきましょう。
まとめ
今回は新NISAのつみたて投資枠/成長投資枠について解説しました。インフレが続く現代、お金の価値はどんどん下がっています。投資を勉強することで、企業の成長に乗っかりながら資産を増やしていくことも可能です。もちろんリスクが伴うものであるため、生活を切り詰めてまで行うことには反対です。余剰資金があり、将来にむけての資産形成を考え出したときは新NISAを使って投資を始めてみましょう。
↓お金の知識がこれ1冊で学べます。おすすめなので気になる方はぜひ。
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