2024年、灼熱の7月。「千葉〜愛媛」までのヒッチハイク旅に初挑戦しました。そこで得た知見、経験を皆さんにお伝えしようと思います。
今回の話は
・ヒッチハイクに興味がある。
・ヒッチハイクに挑戦したいけど不安。他の方の体験談を聞きたい。
・ヒッチハイクやる予定だけど何を準備したら良いかわからない。
上記のように悩んでいる人向けのお話になっています。
人生で一度はやってみたかった「ヒッチハイク旅」
実際に経験してわかった
・ヒッチハイクに必要な持ち物
・有効な声の掛け方
・千葉から愛媛までどれくらいかかるのか?
・ヒッチハイクをやってみた感想
これらを中心にお伝えしていきます。
目次
1.ヒッチハイクに必要な持ち物
・リュックサック
・ホワイトボード/スケッチブック(100均で良い)
・マーカーペン
・タオル
・汗拭きシート(夏の場合は特に必要)
・お財布(緊急時の本人確認証も含め)
・携帯とモバイルバッテリー
・折りたたみ傘
軽食や水分は必要に応じて買い足していきましょう。小さめのゴミ袋を持っていると何かと便利です。1泊かかる場合は着替えや寝袋を用意するのも良いでしょう。
「高級なものは身につけない」これも大事です。服装やバッグもブランド物はなるべく避けましょう。
理由は印象が悪いからです。実際に私を乗せてくれたお母さんも「前にGUCCIのリュック持ってた人がやってたけど乗せる気にならなかった」と話していました。少しでも乗せてもらえる確率を高めるためになるべく高価なものは身につけないようにしましょう。
2.有効な声のかけ方
1番効率的なのは
大事車のナンバーを見て、地名が行き先と近ければ話しかける。
この方法が1番早く見つかるでしょう。
私はトイレ前でスケッチブックを掲げて来る人に声をかけていましたが
大半の方は「完全にスルー」もしくは「会釈のみ」でした。
ナンバー見て直接依頼するのは有利な点ですが、注意点としては
・車の邪魔にならない位置で行うこと。
・押し切って頼まないこと。
見ず知らずの人に声をかけられるだけでも「恐怖」です。笑顔を忘れず、ヒッチハイクをやっている意味や目的を説明しながら依頼しましょう。
3.千葉から愛媛までどのくらいかかるのか!?
結論、私の場合は28時間かかりました。
どこで乗り降りしたのか、一番大変だった場所はどこなのか?それぞれの思い出を振り返りながら簡潔にまとめてみました。
①千葉市→海老名
AM.3:00〜出発しました。何としてでも1日で帰りたかった私は、SA利用者数が多い海老名までは友達に依頼しました。朝早くから協力してくれて感謝してもしきれません。
②海老名→牧之原
4時30頃でしたが車は多かったです。SA内を声をかけながら歩き回り、約40分後、同年代(23歳)の方に乗せて頂きました。私の人生初相乗りの瞬間でした!
その方は静岡までサーフィンに行く途中でした。見ず知らずの方との仕事や恋愛についてのお話はすごく楽しかったです(笑)。ヒッチハイカー乗せるのは初めてとのことでした。缶コーヒーまでご馳走様です。
③牧之原→三方原PA
浜松方面のスケッチブックを掲げて声をかけまわること約30分。「少しの距離で良いなら!」と車から声をかけてくださったお母さん。娘と娘の友達をテニスの試合会場まで送る途中だったそうです。
どんな短距離でも声をかけてくださったら乗る!と決めていた私は、有難く乗らせていただくことに。
後ろに座ってた娘とその友達は全国大会に出場するほどの強プレイヤー。部活の話を中心に盛り上がりました。楽しい時間をありがとうございました。
④三方原PA→豊田上郷
小さいPAだけあり車通りも少なかったですが、約50分で40代夫婦に声をかけられて乗せていただくことに!旦那さんがヒッチハイクにすごく興味を持ってくれました。
娘さんが名古屋に住んでいるため、食料等を届けに行く途中と話していました。ヤクルト好きの夫婦、いつか神宮球場で出会ったらお礼を沢山させてください!
⑤豊田上郷→守山
AM.9時、たくさんの人がいました。小学生たちに囲まれてYouTuber?と何回か声をかけられました。 到着から30分程たった際に40代男女グループに声をかけて頂き、乗せていただくことに!
今から高校野球予選の応援に行くとお話されてました。従姉妹?の息子さんが出るようです。普段なかなか話す機会がない40代男女グループとのお話は新鮮でした。母校の話やディズニーの話であっという間でした!
⑥守山→伊吹
守山、ここが第一難関でした。ここまで比較的スムーズに来れていましたが、ここではなんと滞在時間2時間50分。京都/大阪方面で依頼してましたが、守山で止まる方はそこまで行かない方が大半でした。
そんな中、声をかけてくださったおじさん。ヒッチハイカーを何度も乗せたことがあるとのことです。海を調べる仕事を何年もやっており、仕事の依頼があれば日本中移動するそうです。疲労しきってた私にとって本当に救世主のような方でした。仕事の資料を見せてくれながら、たくさん語ってくれました。
⑦伊吹→大津
なんとここでは滞在時間10分!本当に幸運でした!
蛇を飼っている50代男性。声をかける前に私が怪しい人では無いか遠目で確認していた様です。 家中に蛇がいて珍しく貴重なものも飼っているそうです。お互いの趣味の話で盛り上がりとても楽しい時間でした。また会いたい方です。
⑧大津→桂川
かなり大きなPA。14時頃で人が多く、ここで声をかけるのが断トツで1番恥ずかしかったです。通りがかる人に声をかけていましたがなかなか見つからず。少し休憩とベンチに座った際に声をかけてくれたのは家族連れのお父さん。大津について約40分でした。
私なりに、家族連れには声をかけない(子どもが怖がるため)ように気をつけていましたが、まさか逆に声をかけられるとは思いませんでした。乗せたいと説得してくれたのもお子さんで、理由は「YouTuberみたいだから」だそうです(笑)何はともあれお子さんに感謝です。
仲のいい4人家族に囲まれながら楽しい時間を過ごせました。家族っていいなと肌で感じた時間でした。
⑨桂川→三木
15:30頃、桂川はかなり人が多かったです。ここでは車のナンバーを見て行先きが同じ人に話しかける作戦でチャレンジしてみました。神戸方面がかなり多く、約20分で乗せてもらうことができました。やはり直接交渉するやり方が一番有効かもしれません。
今回乗せてくれたのは30代男女グループ。大学サークルの仲間で年に1回集まって旅行に行っているとのことでした。仕事のお話や結婚についてのお話、サークル仲間についてのお話が聴けてとても楽しかったです。就職してからも会える仲間は貴重です。とても良い関係性だなと思いました。かなり大きな三木SAまで送ってくださりとても有難かったです。来年は話のネタにしてたくさん飲んでくださいね!
⑩三木→勝央
ここでも車のナンバーを見て狙いを定めるやり方を取りましたが、結果的にはその道中ですれ違った40代男性とそのお母さんに了承をもらい乗せてもらうことになりました。三木に到着してから約40分のことでした。出発前に三木SAでたこ焼きとお茶を頂いた際には泣きそうになりました。
車の中では携帯の充電や「寝てもいいからね」と終始気を使ってくださりました。お二人の帰り道的に勝央までとなりましたが、かなり小さなPAであり次に乗せてもらえる車がないのではと懸念されていました。しかしそれも含め「旅の醍醐味」です。お二人の心配の気持ちをありがたく受け取り、次への出会いにわくわくしていました。歳は離れていますが、また会いたいお二人です。
⑪勝央→しまなみ海道大浜
時刻は20:00。車は少なかったですが「なるようになるだろう」と楽観的に考えていました。焦りだしたのは1時間経過したころです。まったく車が来ない!!車が来なければどうしようもありません。来たと思いきや行き先が違う方しかいませんでした。
滞在時間3時間30分ほどでしょうか、立ち続けるのにも限界がきて眠気に襲われそうになっているところを一人のおじさまが声をかけてくれました。
この方のおかげで本当にピンチから脱出できました。
岡山ー愛媛間に詳しい方であれば勝央~しまなみ海道大浜までの道のりを夜の20時から送ってくださる人がいるのに驚くのではないでしょうか。しかもおじさまは仕事終わりで「境港市」に帰る予定でした。地図でいえば「真逆」なのです。さすがに申し訳ないため何度も断りましたが、おじさまは「ここ(勝央)では倉敷方面に向かう人はいない。少しだけ送ってあげるよ」と言ってくださり甘えることに。そこからの高速道路では他の車が見当たらないくらい、倉敷方面に行く方がいませんでした。見知らぬ土地を旅するヒッチハイクの怖さを目の当たりにした瞬間でした。
近くまでとのことが、一度高速を降りてコンビニでご飯を頂き、その後福山で尾道ラーメンまでご馳走になりました。この時間で外に出ても誰もいないからと車の中で仮眠を取らせていただき、朝の4時に大浜まで送り届けてくれました。
なぜ、見知らぬ若造に1円も特にならないことをしてくれるのか。見返りを求めないその優しさに感動し別れてから涙が止まりませんでした。出会えてよかったと心から思える方でした。
⑫しまなみ海道大浜→道の駅ふわり(ゴール)
朝4時だということもあり、車は20分に1台来るかどうかでしたが、約1時間で60代おじさまに乗せていただくことに。釣りをするために今治に行く途中とのことでした。
このおじさまは昔、原付で愛媛から北海道まで行ったことがあるという強烈な旅の話をしてくれました。「若いうちに旅をしろ」「冒険の心は持っておきなさい」と説得感ある話でとても有意義な時間でした。時間があるからと「道の駅ふわり」まで送ってくださり、私のヒッチハイク旅は無事ゴールしました。
おじさまも「俺も今度、一人旅してくるよ!やりたくなった!」と言ってくれてすごく嬉しかったのを覚えています。自分勝手に人を巻き込むヒッチハイクで、いい影響を与えられたなら私はやってよかったと心から思えます。
4.ヒッチハイクをやってみた感想
本当に楽しかったです。特に誰とも連絡先を交換せず「もうおそらく会えない人との限られた時間での会話」を心から楽しみましたが、終わってみれば会いたい!!みんなに会いたい!!たくさんお礼をしたいですし困っていることがあれば助けてあげたい。それくらいこのヒッチハイク旅にとって希望のような存在でした。
もう一度ヒッチハイクをやるか?と聞かれたらすぐに「YES!」とは言えません。ヒッチハイクは寂しく不安が強い時間の方が長いです。「ヒッチハイカーがいても乗せない」これが大半ですし、このご時世正しいとも言えます。しかし、そんな中だからこそ「出会えた人」は人生の中でもすごく貴重な存在になると思います。人は出会うことによって自分を広く深く成長させてくれる。ヒッチハイクを通して身をもって実感しました。
もう会うことはないかもしれませんが、皆さんのことは生涯忘れることはないでしょう。記憶だけでは曖昧になるので、このブログを通して記録としても残しておこうと思います。
皆様が幸せに過ごしていることを心から願っています。
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