ヒッチハイクで千葉→愛媛へ!かかった時間&旅のリアルレポ

雑記ブログ

ずっとやってみたかったヒッチハイク。

地元「愛媛」まで1日で行けるのだろうか?そう考えてしまえばやらざるをおえないのが私の性格。

2024年、灼熱の7月。この記事は、千葉から愛媛までヒッチハイクで旅してみた記録です。

本当にできるのか? どれくらい時間かかるのか? 何人に断られるか?

実際に体験してみたからこそ分かった、リアルなヒッチハイクの現実をまとめました。

今回の記事の対象者
・ヒッチハイクに興味がある。
・ヒッチハイクに挑戦したいけど不安。他の方の体験談を聞きたい。
・ヒッチハイクやる予定だけど何を準備したら良いかわからない。

1.きっかけと準備

①ヒッチハイクを決意したきっかけ

元々興味はありましたが、なかなか勇気が持てず、先送りになっていた時にヒッチハイクを決意するきっかけとなった”出会い”がありました。

それが”ヒッチハイカー”との出会いです。

千葉から御殿場アウトレットへ車を走らせている時に、海老名SAでヒッチハイクしてる方を初めて見かけ、思わず声をかけました。その方は地元”山口”まで向かっているとのことで、相談の上で御殿場まで一緒に同乗することに。

私と同じ20代男性で、地元も近いことから話は盛り上がりました。同時にヒッチハイクへの勇気を貰い、自分もチャレンジしてみようと決心に至りました。

②準備物

・リュックサック
・ホワイトボード/スケッチブック(100均で良い)
・マーカーペン
・タオル
・汗拭きシート(夏の場合は特に必要)
・お財布(緊急時の本人確認証も含め)
・携帯とモバイルバッテリー
・折りたたみ傘

✓要チェック
・軽食や水分は必要に応じて買い足していくのがおすすめ
・小さめのゴミ袋を持っていると何かと便利
・1泊かかる場合は着替えや寝袋を用意しよう
・高級なものは身につけない。(服やバッグなどのブランド品)
→トラブル防止、印象が悪くなりやすいため。

2.千葉から愛媛まで乗り継ぎの旅

かかった時間は?

なんと、、28時間かかりました。

どこで乗り降りしたのか、一番大変だった場所はどこなのか?それぞれの思い出を振り返りながら簡潔にまとめてみました。

①千葉市→海老名

AM.3:00に千葉市を出発。何としてでも1日で帰りたかった私は、SA利用者数が多い海老名まで友達に依頼しました。行きの道中は激しい雨が降っていましたが、海老名に到着した頃には雨も止み、友人とはここでお別れです。朝早くから協力して感謝してもしきれません。

ここから私のヒッチハイク旅がスタートしました!

②海老名→牧之原

4時30頃でしたが車は多く、SA内を歩きながら声をかけまわりました。約40分後、同年代(23歳)の方に了承を得て乗せて頂きました。私の人生初の相乗りの瞬間でした!

その方は静岡までサーフィンに行く途中でした。見ず知らずの方との仕事や恋愛についてのお話は新鮮で楽しかったです。ヒッチハイカーはよく見かけていたが、乗せるのは初めてとのことでした。コーヒーまでご馳走様です。

③牧之原→三方原PA

浜松方面のスケッチブックを掲げて声をかけまわること約30分。「少しの距離で良いなら!」と車から声をかけてくださったお母さん。娘と娘の友達をテニスの試合会場まで送り届ける途中だったそうです。

どんな短距離でも声をかけてくださったら乗る!と決めていた私は、有難く乗らせていただくことに。

後ろに座ってた娘とその友達は全国大会に出場するほどの強プレイヤー。部活の話を中心に盛り上がりました。楽しい時間をありがとうございました。

④三方原PA→豊田上郷

小さいPAだけあり車通りも少なかったですが、約50分で40代夫婦に声をかけられ乗せていただくことに!旦那さんがヒッチハイクにすごく興味を持ってくれました。

娘さんが名古屋に住んでいるため、食料等を届けに行く途中と話していました。お互いヤクルトファンだったこともあり、話は大盛り上がり。神宮球場でいつかお会いしたいです。

⑤豊田上郷→守山

AM.9時、ここはかなりの人がいました。小学生年代が多く、物珍しく見られましたが、特に気にせず声をかけまわること約30分。40代男女グループに声をかけて頂き、乗せていただくことに。

その方たちは従姉妹の息子さんが出場する高校野球予選の応援に行くとお話されてました。普段なかなか話す機会がない40代男女グループとのお話だったので、とても緊張しましたが、母校の話やディズニーの話など共通する趣味もあり楽しい時間を過ごすことができました。

⑥守山→伊吹

守山、ここが第一難関でした。ここまで比較的スムーズに来れていましたが、ここで滞在時間はなんと2時間50分。京都/大阪方面で依頼してましたが、守山で止まる方はそこまで行かない方が大半でした。

そんな中、声をかけてくださったおじいさん。”海を調べる”といった特殊な仕事を何年もやっており、依頼があれば日本中どこだって移動するそうです。その関係で、これまでヒッチハイカーを何度も乗せたことがあると話していました。夏の暑さにもやられ、かなり疲労しきってた私にとって本当に救世主のような方でした。

ここの守山では「乗せれないけど…」と言いドリンクやお菓子を頂くことが多く、皆さんの優しさに助けられた場所として思い出深く心に残ってます。

⑦伊吹→大津

なんとここでは滞在時間10分!本当に幸運でした!

蛇を飼っている50代男性。声をかける前に私が怪しい人では無いか遠目で確認していた様です。 家中に蛇がいて珍しく貴重なものも飼っているそうです。お互いの趣味の話で盛り上がりとても楽しい時間でした。また会いたい方です。

⑧大津→桂川

かなり大きなPA。14時頃で人が多く、ここで声をかけるのが断トツで1番恥ずかしかったです。通りがかる人に声をかけていましたがなかなか見つからず。少し休憩とベンチに座った際に声をかけてくれたのは家族連れのお父さん。大津について約40分でした。

私なりに、家族連れには声をかけない(子どもが怖がるため)ように気をつけていましたが、まさか逆に声をかけられるとは思いませんでした。乗せたいと説得してくれたのもお子さんで、理由は「YouTuberみたいだから」だそうです。

仲のいい4人家族に囲まれながら楽しい時間を過ごせました。家族っていいなと肌で感じた時間でした。

⑨桂川→三木

15:30頃、桂川はかなり人が多かったです。ここでは車のナンバーを見て行先きが同じ人に話しかける作戦でチャレンジしてみました。神戸方面がかなり多く、約20分で乗せてもらうことができました。やはり直接交渉するやり方が一番有効かもしれません。

今回乗せてくれたのは30代男女グループ。大学サークルの仲間で年に1回集まって旅行に行っているとのことでした。仕事のお話や結婚についてのお話、サークル仲間についてのお話が聴けてとても楽しかったです。社会人になってからでも会える仲間は貴重です。とても良い関係性だなと思いました。かなり大きな三木SAまで送ってくださりとても有難かったです。来年は話のネタにしてたくさん飲んでくださいね!

⑩三木→勝央

ここでも車のナンバーを見て狙いを定めるやり方を取りましたが、結果的にはその道中ですれ違った40代男性とその母親に了承をもらい乗せてもらうことになりました。三木に到着してから約40分のことでした。出発前に三木SAでたこ焼きとお茶をご馳走になりました。

車の中では携帯の充電や「寝てもいいからね」と終始気を使っていただきました。お二人の帰り道的に勝央までとなりましたが、かなり小さなPAで、次に乗せてもらえる車がないのではと心配してくれました。しかしそれも含め「旅の醍醐味」です。お二人の心配の気持ちをありがたく受け取り、次への出会いにわくわくしていました。歳は離れていますが、また会いたいお二人です。

⑪勝央→しまなみ海道大浜

時刻は20:00。車は少なかったですが「なるようになるだろう」と楽観的に考えていました。焦りだしたのは1時間経過したころです。まったく車が来ない!!車が来なければどうしようもありません。

滞在時間3時間30分ほどでしょうか、立ち続けるのにも限界がきて眠気に襲われそうになっているところを一人の男性が声をかけてくれました。

この旅の救世主です。

岡山ー愛媛間に詳しい方であれば勝央~しまなみ海道大浜までの道のりを夜の20時から送ってくれる人がいるのに驚くのではないでしょうか。しかも、その男性は仕事終わりで「境港市」に帰る予定でした。地図でいえば「真逆」なのです。さすがに申し訳ないため何度も断りましたが、男性は「ここ(勝央)では倉敷方面に向かう人はいない。少しだけ送ってあげるよ」と言ってくださり甘えることに。そこからの高速道路では他の車が見当たらないくらい、倉敷方面に行く方がいませんでした。見知らぬ土地を旅するヒッチハイクの怖さを目の当たりにした瞬間でした。

近くまでとのことが、一度高速を降りてコンビニでご飯を頂き、その後福山で尾道ラーメンまでご馳走になりました。この時間で外に出ても誰もいないからと車の中で仮眠を取らせていただき、朝の4時に大浜まで送り届けてくれました。

なぜ、見知らぬ若造に1円も特にならないことをしてくれるのか。見返りを求めないその優しさに感動し別れてから涙が止まりませんでした。出会えてよかったと心から思える方でした。

⑫しまなみ海道大浜→道の駅ふわり(ゴール)

朝4時ということもあり、車は20分に1台来るかどうかでしたが、約1時間で60代男性に乗せていただくことに。釣りをするために今治に行く途中とのことでした。

この男性は昔、原付で愛媛から北海道まで行ったことがあるという強烈な旅の話をしてくれました。「若いうちに旅をしろ」「冒険の心は持っておきなさい」と説得力ある話でとても有意義な時間を過ごすことができました。時間があるからと「道の駅ふわり」まで送ってくださり、私のヒッチハイク旅は無事ゴールしました。

送ってくれた男性は最後に、「俺も今度、一人旅してくるよ!やりたくなった!」と言ってくれました。自分勝手に人を巻き込むヒッチハイクで、人に影響を与えることができたことが本当に嬉しく、チャレンジしてよかったと心から思えた瞬間でした。

3.ヒッチハイクをやってみた感想

本当に楽しかったです!!「もう人生で会うことがない人との限られた時間での会話」を心から楽しむことができました。今はみなさんにものすごく会いたいです。無事に到着することができたと伝え、たくさんお礼をしたいです。何か困っていることがあれば助けてあげたいと思えるほど、寂しく辛い時間も長かったこのヒッチハイク旅にとっては希望のような存在でした。

もう一度ヒッチハイクをやるか?と聞かれたらすぐに「YES!」とは言えません。それほどヒッチハイクは想像以上に過酷でした。「ヒッチハイカーがいても乗せない」これが大半ですし、100人に声掛けて1人反応してもらえるかどうかの世界です。もちろん、トラブル防止を考えれば正しい選択です。しかし、そんな中だからこそ「出会えた人」はみな心躍るほど魅力的な方たちばかりで、人の優しさに触れることができた良い体験になりました。ヒッチハイクを通して、人として広く深く成長できたと思います。

奇跡が起きない限り、もう皆さんと会うことはないでしょう。わかっていたことですが、やはり寂しいです。たった数時間の出会いでしたが、皆さんから受けた優しさは生涯忘れません。このブログを通して記憶だけでなく、記録としても残しておこうと思います。

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