みなさんこんにちは、JAM’S歴10年のガクです。
2024年の12月25日22時からNHKで放送された「18祭」ご覧になられたでしょうか。
再放送は1月13日(月/祝)朝10時05~ NHK総合にて
18歳世代が1000人集まっての大合唱「ダーリン」には心揺さぶられ、初めて聞いた曲に涙しました。
そんなダーリンの歌詞を読み解いていくと、根っこの部分は変わらない大森さんのいつものメッセージが散りばめられていることに気づきました。今回はみなさんにそれを紹介したいと思います。
(大人気バベルの塔Liveについての予想はこちらの記事から↓)
①ダーリン 全歌詞
負けない何かが欲しい
“私”だけの愛が欲しい
そうすればきっと僕らは
比べないで居れるあれこれ理由が欲しい
“私”だけ独りのような
寂しい夜には何に抱きつけばいい?羨ましい
ただ虚しい
嫌われたくもないけど
自分を好きで居たいdarling
僕の背中に乗って泳いでて
やるせない日々の海は
とても深いから「誰かの私でありたかった」
勘違いしちゃうから
ひとりにしないでよね。信じれる何かが欲しい
解(ほど)けない絆が欲しい
そうすればきっと僕らは
呆れないで居られる大事にしていてもいい?
強がりが崩れる夜は
体丸めて布団で小さくなってる羨ましい
ただ虚しい
自分で選んだ道でも
たまに振り返ってしまうdarling
私の腕の中で休んでて
悲しくて堪らない
人はとても弱いから「誰かの私でありたかった」
彷徨ってしまうから
ひとりにしないでよね。限りある世の中のせいで狂ってる
果てしなく続く時間に燻ってる
みんなと同じだからって
僕の 私の
ワダカマリが楽になるわけじゃないdarling
本当の音を聴いて
やるせない日々の
膿は出切らないけどねぇ
私の私で居てもいいの?
あの子にはなれないし
なる必要も無いからdarling
②タイトル「ダーリン」について
「darling=愛しい人」
今回の18祭のテーマが「本音」であり、大森氏はタイトル理由を次のように明かしました。
苦しいも悲しいも寂しいも、生きていく上で無くならない感情。でもみんなで集まって一緒に何かをしたり、楽しい思い出を増やしたりすることで、ちょっとだけ気持ちを紛らわしてまた明日も頑張ろうと思えたりする。それって何にも負けないすごいパワーだと思う。
寂しい気持ちや楽しい思い出とかって誰かがいて初めて自分のものになると思う。誰かがいないと起こらない感情、決してそれは一人じゃないっていうことの証明として「ダーリン」と言うタイトルを付けました。
愛しい人というのは、家族や恋人、友人だけでなく「自分自身」もです。
タイトルの意味を知れたところで、細かな歌詞の考察にいきたいと思います。
③歌詞考察
負けない何かが欲しい
“私”だけの愛が欲しい
そうすればきっと僕らは
比べないで居れる
誰かと比べては落ち込んでしまう日々。
・誰にも負けないものが1つでもあれば。
・私だけ愛してくれる人が1人でもいれば。
そんな「存在意義」を求めて生きてる私たち。それさえあれば、周りを気にしないでいられるのかな?
あれこれ理由が欲しい
“私”だけ独りのような
寂しい夜には何に抱きつけばいい?
色々考えこんでしまう夜、孤独を感じて息苦しく寂しい時間を過ごした経験は誰しもあるのではないでしょうか。そういった夜には何に抱きつきながら過ごしましたか?未来への希望でしょうか、趣味への没頭でしょうか。やりきれない夜を過ごした経験は誰にでもあるものです。
貴方のその不安はさ ちょうど僕も抱いてたものだから
羨ましい
ただ虚しい
嫌われたくもないけど
自分を好きで居たい
他人を羨ましく思うたびに自分が虚しくてたまらなくなる。自分自身を押し殺して、他人に嫌われない自分になることが正しいのか?自分だけは自分を好きでいたい。味方であっていたい。
嫌われたくないし、何なら皆んなに好かれたいし
ちょっとだけ無理してる自分が 気持ち悪くて 涙も出ない0時
darling
僕の背中に乗って泳いでて
やるせない日々の海は
とても深いから「誰かの私でありたかった」
勘違いしちゃうから
ひとりにしないでよね。
このサビで私は、大森氏らしさが表れた「自己犠牲の優しさ」を感じました。
「海=闇、影、暗さ」を表しており、実際にやるせない日々の苦しさを経験した大森氏だからこそ「この世界に溺れず、上手に泳いで生きて欲しい」とのメッセージが込められているのではと私は読み取りました。
背中に乗せる=苦しさも背負うとも読み取れるでしょうか。そうしてでも「誰かの私」になれることを望んでいるのでしょうか。
貴方に刺さった棘を食べて
哀しいのも寂しいのも 私だけで良いのさ
信じれる何かが欲しい
解(ほど)けない絆が欲しい
そうすればきっと僕らは
呆れないで居られる
18世代のことをよく捉えてる歌詞だと感じました。仲の良い友達が移り変わりしやすい時期。今、一緒に過ごしている友達は今後もずっと私と居てくれるのだろうか?
・ずっと一緒だと信じれるものが欲しい。
・何があっても解けない関係でいたい。
どちらも心の奥底では1人になりたくない思いが強く出ています。この頃の1人ほど寂しく辛いものはありません。
大事にしていてもいい?
強がりが崩れる夜は
体丸めて布団で小さくなってる
「強がりが崩れる」この歌詞の意味も大森さんがよく私たちに伝えてくれてますよね。答えとなるような曲はもうすでに出てます。
弱い人ばっかいます。この世は弱い人ばっかいます。
平気なフリをして隠れてるわ きっと。
みんな平気なフリをして誰かの前では強がって笑っているものです。人の目に映らないところで悩み葛藤し、挫けそうになりながらも食いしばって今日を生きているのです。
羨ましい
ただ虚しい
自分で選んだ道でも
たまに振り返ってしまう
18世代は特に、1つ1つの選択が未来へ繋がる大事な時期です。将来のことや友人、恋人との関係もその時の選択次第で未来は変わっていきます。自分で選んだ道だからこそ本当にこれで良かったのだろうかと悩む日は誰にでもあるものです。今が満たされてないと、より過去の選択を後悔してしまいます。
回り道でも私が歩けば正解。
darling
私の腕の中で休んでて
悲しくて堪らない
人はとても弱いから「誰かの私でありたかった」
彷徨ってしまうから
ひとりにしないでよね。
2番のサビでは疲れて切った相手の「休憩場所」のような安心感、包容力のある歌詞が書かれています。
誰かの腕の中=ハグ(抱きしめる)が連想されると思います。ハグにはリラックスやストレス軽減効果があると言われています。ハグは決して1人ではできないものです。1人を怯えている私たちには「心から安心できる」そんなハグが時には必要なのかもしれません。
限りある世の中のせいで狂ってる
果てしなく続く時間に燻ってる
みんなと同じだからって
僕の 私の
ワダカマリが楽になるわけじゃない
曲を通しても1番激しく歌われているCメロの部分。誰にも言えない「本音」を心から叫んでいるように感じました。
ワダカマリとは「心の中にこだわりとなっている重苦しくいやな気分」のことです。
「みんなと同じ」=「1人ではない」と思いやすいが本質的には間違っています。そんなもので心が晴れることはありません。18世代はもう「自分らしさ」を十分に持っている時期です。それを無意識に否定してみんなに合わせる必要はありません。
Baby 着飾らないで
ありのままが 素敵だって知ってるかい?
darling
本当の音を聴いて
やるせない日々の
膿は出切らないけどねぇ
私の私で居てもいいの?
あの子にはなれないし
なる必要も無いから
「本当の音を聴いて」今回の18祭のテーマそのものです。
やるせない日々が過ぎ去っても、全てがすっきりするわけではありません。生きていれば何回も訪れる、そんな心苦しい日々をあなたはもう乗り超えれるはずです。1人ではないのだから。
「私の私で居てもいいの?」
ありのままの自分でいることに怖さを持ちつつ、本心では「本当の自分」で誰しも居たいもの。18歳の大事な時期だからこそ、本当の自分で本当の音を出すことがどんなに大切なことか。18祭ではその「本心」の部分が合唱にも強く表れて、見る人を深く感動させたのではないでしょうか。
最後に私達が心から欲しい言葉でこの曲を終えます。
「あの子にはなれないし なる必要も無いから」
この歌詞でまた多くの人を救うのだと思います。本当にたくさんの人に知ってほしい曲です。
④まとめ
今回は18祭で披露された「ダーリン」の歌詞考察をしてみました。
実際にやってみれば、大森氏が伝えたいことは昔から本当に変わっていないのだなと思いました。昔より見た目はだいぶ変わりましたが、本心や核となる部分はなにひとつ変わっていません。そんな彼らだからこそ、たくさんの人に愛されるアーティストに育ったのだなと思います。今回の記事でそれを感じ取ってくれる方がいれば幸いです。
「ダーリン」本当に素晴らしい楽曲です。こんなに大ファンな私があの場に立てなかったのがすごく悔しかったです(笑)今回はあくまで私の主観的な「考察」です。いろいろな感じ方はあると思いますので、娯楽的要素で楽しんでくださいね。
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